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ヒサキヨウコさん_画像

造形作家
ヒサキヨウさん

聞く人:くまのわ代表 くろだ
場 所:ぷぺぽ編集室
​写 真:ぷぺぽ編集長 青山忍さん

日進市を中心に、親子向けの造形(アート)教室や、親子が気軽に遊びに来られるイベント「あそぼ!」を開催するなど、親子向けの活動を精力的に行なっているヨウコちゃん。足元は冬でも下駄。一見、ちょっと変わった人?と思われそうですが、お話ししているといろいろなことを「いいんじゃない」と受容してくれる懐の深さを感じます。

 

人はみんな多面的な顔を持っています。いつも陽気に笑っているヨウコちゃんにも、自分自身や育児のことで悩んだり苦しんだりしたことがあったんだそう。悩み事は尽きないけど、それでも前向きに生きよう、私も捨てたもんじゃないと思えるような、優しい言葉がきっと見つかると思います。

もくじ---------------------------------------

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読了所要時間:3分​ (目安)

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くろだ:自分てダメだなと思う時ある?

ヨウコ:あるよ。余計なこと言っちゃったかなとか。そういうのはやっぱり気にするよ。でも、反省はするけどずっと引きずるっていうのはあんまりないかな。

くろだ:そっか。ここから育児の話をしたいんだけど、育児中ってさ、寝てないし自分の時間はないし食事もちゃんと取れないし、ただでさえそういう生理的な欲求が満たされてないから、ちょっとしたことで落ち込んじゃうよね。例えば私は、下の子を出産したときに、病院に上の子と義理の両親がお見舞いに来たんだけど、帰る時に「もっとお母さんといたい!」って泣くかなと思ったら「ばいばーい」って元気に帰ってったの(笑)

ヨウコ:傷つくわー(笑)

くろだ:今だったら笑い話なんだけど、その時は「私の何かが足りないのかな」とか「ちゃんとしたお母さんになれてるのかな」とか思った。ちゃんとってなに?て言われてもわからないんだけど、でもやっぱりちゃんとしなきゃって思ってたんだよね。

ヨウコ:みんなが言う「いいお母さん」だよね。きれいで、ちゃんとご飯作って、お部屋もきれいで、にこにこして感情をむき出しにしないみたいな。

くろだ:そういう理想のお母さんになれなくて落ち込んでた。今は笑い話にできるけど、それを乗り越えるまでがしんどかったな。ヨウコちゃんもそういう時あった?

ヨウコ:あったよ。上の子産んだ時はしんどかった。一人目だし、子どもの周りにいる大人の影響力はスゴイということもわかってたから、ちゃんとしてあげなきゃと思って。初めてで何もわからないからいろんな手段で調べるんだけど、でもうちの子はどの話にも当てはまらなかったんだよね。

くろだ:そうなんだ

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ヨウコ:たとえば育児サークル行って、会が始まる前にみんなで雑談してる時は、子どもも私の横にいられるんだけど、パタンて扉が閉められた瞬間から「ぎゃー!」ってずっと泣いてるの。部屋の中にいたら泣き続けるから、外に出て抱っこしながら小窓から中を見ることしかできなくて。 せっかく頑張ってきてるのにと思うし、心配になるよね。この子大丈夫かなって。気に入らないことがあると地面に頭をぶつける子でもあったから、保健センターに相談してみたら療育の話になって。「お母さんはどう思いますか?」って聞かれて「いや個性だと思います」って答えたんだけど、でもそういう話をされると、違うと思いながらも心の片隅には不安要素として残るから、そういうことが積み重なって。もう子どもと一緒にいるのが辛くなって、遠ざけようとするんだけど、日中二人っきりだから遠ざけられない。しんどかった。

くろだ:うんうん

ヨウコ:でも、いろいろ考えた結果、私のしんどさは自分の時間がないことが大きいんじゃないかと思って。だから、隣に子どもが居ながらやれることを探したの。一緒に絵を描いたりね。それも子どものために描くんじゃなくて自分が描きたくて描いて、その隣で子どもは違うことをやってる。そしたら、何時間は無理だけど、30分はできるなと思ったの。しかも、子どもの動きを見てたら、私が何も教えてないのに勝手にあれこれやってる様子がすごくおもしろくて。

くろだ:それは子どもが何歳の時?

ヨウコ:1歳くらい。私は小さい時から少し大きくなるまで「誰かに教えられる」ということに釈然としない思いがあったのね。だから、誰にも教えられない、無の状態の観察対象ができたっていうことが楽しかったんだと思う。赤ちゃんてこういうふうに動くんだっていうことを観察して、じゃあこれを与えてみたらどうだろうとか、これを一緒にやってみたらどうだろうっていうふうに自分で考えてできたのが楽しかったの、たった30分でも。

くろだ:素敵だね

ヨウコ:でもこれって私だからそういうふうにできるけど、このアイディアがない人はしんどいしかないんじゃないかと思ったんだよね。私がそうだったから。だからそういう教室をやったら同じ境遇にいる人たちが楽になるかなとか、お伝えできることがあるんじゃないかなと思って、上の子が1歳半の時に教室を始めたの。その結果こっちの育児がしんどくなったんだけど(笑)

くろだ:忙しいという意味でね

 

ヨウコ:そうそう

子ども造形教室でのヨウコちゃん

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3.ヨウコちゃんだって落ち込むもん

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